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たまにはまじめなお話を・・・。

薬剤師として働き出して約1年。

現在は投薬中心にお仕事しています。

近くには循環器専門の先生がいらっしゃり、糖尿病のお薬を出すこともしばしば。

投薬時にお話を聞いていると、

「飲み忘れることもある」

とか、

「食事も運動もそれなりにがんばってるんだけど、思うように結果が出なくて」

などという悩みもしばしば聞かれます。

決してその先生が怖い先生ではないのですが、患者さんの心理としては、

お医者の先生に怒られるのは怖い、という先入観があるからでしょうか。

薬局で「先生には言ってないんだけど・・・」なんて前置きされる方もいらっしゃいます。

分かる気がします。

ではそんなときに私たち薬剤師がベストな回答できることはあるのでしょうか。

治療に関する具体的な指導はもちろんできませんが、食事や運動についてなら

何かアドバイスできるのではないでしょうか・・・。

とても短い投薬の時間内にできることは限られていますが、これから努力できればと

思います。


最近、そんな講習会にちょっと顔を出してきましたので書いておこうと思います。


・食事はバランスよく

 炭水化物を減らせば食後の高血糖を減らせることは分かっています。

 体重も多少は減るでしょう。

 だからといって、たんぱく質、脂質の多い偏った食事では返って動脈硬化などを

 引き起こしたりしてしまいがちです。

 野菜中心の食事でバランス良く食べることが大事です。


・順番がミソ

 食べるとき、いわゆる"三角食べ"ではなく、野菜を先に食べると明らかに食後の

 高血糖を抑えることができるそうです。一度食べるときに順序を変えてみてください。


・フルーツは控えめに

 ブドウ糖というくらいですから、果物にも当然たくさん糖類が含まれています。

 HbA1cや血糖の数値が安定してくるまでは我慢して少なめに。


・アルコールは?

 これは医師の判断でものすごく分かれます。

 アルコールもカロリーとして足されるのですが、糖と異なるという意見と、

 同等に考えるという意見。

 必ず医師と良く相談していただきたいと思います。


 あくまでも、これは私の私見ですが・・・。

 肝機能の数値(GOT、GPT、γ-GTP)などの異常がなければ、蒸留酒なら常識範囲で

 たしなむのは大丈夫なんではないかと。

 日本酒やビールは中に糖類が入っていますのでこれは影響します。

 しかし、蒸留酒、焼酎やウィスキーなどは糖類を含まないので、ブドウ糖としては

 影響しづらいのではないかと思うのです。

 少なくとも同じ度数の酒類を楽しむなら、蒸留酒が良いと思います。


薬は、食事や運動も努力した後で、のこと。

何もせずに薬だけ、ではいつまでたっても薬から逃れられません。

SU剤1種1錠、α-GI1種3錠毎食直前などに飲んでいると年間約62,000円、

これにインスリン抵抗改善薬1種1錠合わさると実に年間約160,000円もかかるのです。

もちろん、患者さんが負担するのはこの1/3~1/10ですが、後は崩壊しかけている

保険と税金(医療費)で賄っていることになります。

関係なくありません。いつかは消費税として(あるいはほかの税金として)

跳ね返ってくることになるのです。

ぜひ薬を減らし、税金の上昇も食い止めなければ!


最後に薬について。

 ・α-GI(アルファグルコシダーゼ阻害薬)

 毎食直前に飲んでいるお薬です。

 セイブル、ベイスン(ボグリボース***)、グルコバイ 等になります。

 (スターシス、ファスティック、グルファストは違います)

 これは分解された炭水化物が小腸でブドウ糖に分解されるときの酵素を阻止し、

 ブドウ糖吸収を抑えることを目的としています。

 したがって、食事が小腸に到達するより先に待ち受けていなければなりません。

 なので、食直前服用な訳ですが、これがどうも忘れやすい。

 食べてから「しまった!」と思う人も多いようです。

 そんなときは気づいた時点で飲んでください

 食事開始から15分くらいなら効果が出ます

 低血糖は単独では起こしにくいです。

 が、おきることもありますし、ほかのお薬と併用時は注意!

 これらのお薬は"必ず"ブドウ糖摂取が必要なので、かばんの中には忘れずにお持ちください。


ほかの薬はまた今度。
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【2011/01/24 00:19】 | 仕事の話
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